춤추는 집 정석화
ジョンソクファ作家の『踊る家(춤추는 집)』 読みました。
上下2巻の、非常に深みのある推理小説です。
なぞ解きはさることながら、人との関わりや
人間の欲、心理、心情などが深ーく絡み合った、
味のあるとてもおもしろい本でした。
主人公の석규(ソッキュ)は、普段は静かでとてものどかな
地域の派出所の所長。
ある日、その派出所の管轄である貯水池に車が落ち、
中から女性の死体が発見されます。
でもその女性は『アジアの人魚』とも呼ばれた、
有名な水泳選手。事故なのか?自殺なのか?
実は18年前にもその貯水池で、同じような事故がありました。
その18年前の事故が、今回亡くなった女性の義理の弟夫婦だったことが
明らかになり、他殺の色味を帯びてきます・・・・・。
派出所の所長、ソッキュは、妻を病気で亡くし、愛娘とは
ある誤解から、全くの疎遠状態なのですが、
そんなソッキュを慕い、いろいろ面倒をみてくれる部下がいます。
それが、현 순경。
ヒョン スンギョンと読むので、女性の名前だと思っていましたが、
ヒョン巡査、男性でした。
いや、ちゃんと読めば登場した時からすぐわかることなんです。
でも、端っから女性だと思い込んでいた私は、アレ?って思うところが
あっても、상철(サンチョル・男性)のことだとは思いもしなかったのです。
おはずかしながら。(≧V≦*)
でもとってもやることが女性らしいんです。
ソッキュが上京して人と会うので、洋服を新しく買っておいてくれたり、
娘に電話したくても電話できないソッキュのケイタイの短縮番号に
こっそり娘の電話番号を入れといちゃったり、
また、人付き合いが得意じゃないソッキュに対して、こんなメールも
送っちゃうんです。
「소장님 친하지 않아도 친한 척하면서 말씀 나누세요.
어른이잖아요.ㅋㅋ」
「所長、親しくなくても 親しいふりしてお話し交わしてくださいね。
オトナなんですから。ㅋㅋ」
そう。私の中ではずっと女性ことばで訳されておりました。(言い訳?汗)
ってか男性部下が上司にこんなセリフが言えちゃう関係ならステキですね。
また他にも、心の中に闇の思い出を持つ태주(テジュ)刑事などなど、
それぞれの思いを持ち歩んできた、たくさんの人物が登場します。
「사랑하지 않아도 얼마든지 행북할 수 있다.
반대로 사랑하더라도 행북하지 못할 수도 있다.」
「愛していななくても、いくらでも幸せになれる。
反対に、愛していても幸せになれないかもしれない。」
こんなセリフが妙に説得力を感じる事件や、
あれ?この人が犯人?あれ?違うのね~なんて惑わされながら、
最期まで巧みにぎゅっと心を捕まれ読みました~。^0^
私のように、誰が誰に言ったセリフなのか忘れちゃう方は
登場人物と、キーワードになりそうな言葉をしっかり付箋などで
チェックしながら読むことをオススメします~。
すご~~くおもしろかったです。o(*^▽^*)o~♪
きったない字は私用の人間関係図。(ネタバレもあるかも~)
図にもできないくらいフクザツでしたが、もったいないので記念に。
1回全部読んで、2回目さら~~っと読んだのだけど、
いつか3回目も読んでみたい、その時のために。^-^
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Yumiさんも本の紹介、お上手だなぁ! いつも感心しちゃいます。お手本にします!
私も名前からすぐに男性か女性かわからない時がありますが、Yumiさんでも、でしたか。ほっ(^^)。
殺人事件なのに心が温かくなるようなお話なんですね。
読むのがチョー遅いけど読んでみたい本で〜す(^^)。
投稿: ハーちゃん | 2016年3月 8日 (火) 15時46分
ハーちゃんさん
いえね、名前で男性と女性を間違えたとしても、
文章をちゃんと読めば出てきた時点でわかることだったんです。
同じページに、役職だけでなく、ちゃんと名前で呼んでいるセルフが出てきても
「あれ?いつの間に現れたんだコイツは。どこにいたんだ?」ってなもんで、
勝手に登場人物を増やして考えていたんです。
やはり疑問に思ったときに辞書をひくもんだと痛感しましたわ
おはずかしい・・・。
近況も載せようと思ったけど、もう眠くて~
本の紹介のみで失礼しました。
投稿: Yumi | 2016年3月 8日 (火) 19時00分