백사도(白蛇圖) 김내성
昨日、地下鉄のドアに挟まれたYumiです。
それも駆け込み乗車した訳じゃないのに。
ちょっとベルは鳴り始めていたけど、いつもならふつうに乗り込める感覚で、
とつぜん腕に痛さが走り、一瞬何が起こったか、わからなかった位です。
横を、杖をついたおばあさんが乗るところで、それを見ながらゆっくり乗りこんだのに・・・
プンプン。
でも今年のGWはお天気に恵まれましたね~。うれしいです
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さて~本の紹介
前回紹介した本のシリーズもの、キムネソン作家の『백사도・白蛇圖』です。
この「圖」という字は「図」の旧漢字のようです。『白蛇画』というようなタイトルでしょうか。
前回の「연문기담 (戀文綺譚)」は推理編でしたが、こちらの「백사도(白蛇圖)」は怪奇・翻案編です~。
2、무마(霧魔)
3、백사도(白蛇圖)
4、악마파(悪魔派)
5、이단자의 사랑(異端者の愛)
の5作の怪奇編と、
シャーロックホームズシリーズを翻案(背景や登場人物の韓国版)した、
6、백발연맹(白髪連盟) ホームズでは<赤毛連盟>
7、히틀러의 비밀(ヒットラーの秘密) <6つのナポレオン>
8、심야의 공포(深夜の恐怖) <まだらの紐>
の3作品が納められています。
怪奇編といったら、怖くて気持ち悪くてグロテスクなイメージがあるのですけど
キムネソン先生のこれらの怪奇編は、男女の愛情が深~くからんでおり、だけどうらみつらみのドロドロ感がある訳でもなく、不気味な場面がありながらも不思議な安心感のある作品ばかりです。
1作目の「狂想詩人」は、妻をなくして感傷に浸りながら旅行をしていた画家が、偶然にも、過去に出会ったある詩人と再会し、その当時を回想する話。
2作目「霧魔」は、グロエロ(グロテスクでエロティックという意味で韓国語で書かれていた)な推理小説作家が、ある霧の深い夜、公園のベンチですわっていたら・・・。
3作目、「白蛇圖」という題名の絵に惹かれた男性が、その絵を買いたいと画家を訪ね歩き、絵が描かれた秘密を知っていく話。
4作目「悪魔派」は、ある一人の女性をめぐって、まったく見かけも性格も違うふたりの画家のゆがんだ愛が起こした出来事。
5作目「異端者の愛」は、これまた一人の女性をめぐり、悲しくも別れた初恋の男性、新天地で出会った男性の三角関係が発端の話。心のつながりを大切に生きていく道を選ぶか、はたまた結婚という選択をするか。でもその結果・・・。
こちらのキムネソン先生の本も、とてもおもしろかったです~(いつもそんな感想しか言えないのかというツッコミは無しで・・・
)
読みやすさ的には、推理編よりこちらの方がわからない単語もちらほらありましたが、難しいということもないのではないでしょうか。^^
他の作品もぜひ読んでみたい~~
このような本を教えてくれた海さんに感謝の言葉をささげます~
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Yumiさん、文章じょうず〜! 良いなぁ、そういう風に書けたら。
私の文章を見るとですね、「面白い」「良い」「ステキ」くらいしか形容詞が無いのですね(汗)。他の語彙が思い浮かばないの〜!
キム・ネソン先生のご本、なんか他の小説家とは次元の違う感じ? 雲の上の人、みたいな? ふふふ。
はさまれた時、他の乗客の視線は気になりませんでしたか? って言うより、痛くなかったですか?ですよねぇ(^^;)。
良いお天気で、きっとそちらも気温が高めなんでしょうね。有意義なGWをお過ごしくださいね〜。出かける、とかだけでなく有意義な過ごし方、多々ありますものね(^^)。
投稿: ハーちゃん | 2015年5月 2日 (土) 21時25分
ハーちゃんさん^^
キムネソン先生の作品は、なんでしょね~「正統派」って感じがします。
ドアに挟まれた時、思わず「痛
」とつぶやいてしまいましたよ~。かなり痛かったわ。

でもだれ~も気が付かないようなそぶりで。ワタシもそのまんまフツーに乗ってました。
一旦ドアが開いてその後すぐ乗った方だと思うのですけど、その方はバックが挟まっていました。^^;
発車してからいつもは「駆け込み乗車はおやめください」って放送がかかるんだけど、このときはその放送もなく、(駆け込みもしてないけどね)新人だったのかな~と思いつつ、文句いうのはやめときましたよ~
投稿: ◇Yumi◇ | 2015年5月 2日 (土) 22時26分
なんと~けがなどされませんでしたか(>_<)
たとえ新人だったとしても、大事故になりかねないこと、
ちゃんと監督してほしいものですね
キム・ネソン先生の作品は、本当に読みやすくて、おもしろい、
記憶に残る作品ばかりですよね。
私は桃のお話がお気に入りです
投稿: 海 | 2015年5月 3日 (日) 20時20分
海さん^^
うん。桃、おもしろかったよね~。
お兄さんの心情は理解できなかったけど、悪魔派というタイトルもおもしろいな~と思いましたわ。
明らかに推理小説!という語り口といい、この怪奇編もあやしさが漂っているのだけどなんだか情にあふれていて、なんともいいですねぇ。
古い小説なのになつかしくも新鮮な感じがしますわ。
投稿: ◇Yumi◇ | 2015年5月 4日 (月) 09時08分